2021年シーズンNPB選手の出身地調査 出身者数1位は大阪、2位は?

コラム
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この記事ではプロ野球選手(NPB)の出身地の傾向について、都道府県・国別に分けてまとめます。

高校野球を長年見ていますと、「この地域の学校は毎年強い」「地方のこの地域はなかなか優勝できない」というのが認識できることがあります。

次回記事では、各都道府県の甲子園勝利数・勝率・優勝回数と、2021年のプロ野球選手の人数に相関があるのかも見て行きます。

出身地別のプロ野球選手の人数(2021年版)

まず出身地別のプロ野球選手の人数を、下表にまとめます。

日本国内の都道府県別の人数では、人口の多い都市圏を中心に人数が多い、という傾向が見られますね。

1位大阪(76人)は予想のつく結果です。次点の2位、お隣の兵庫県(54人)ということで、関西の2府県の多さが際立ちます。
NPBの選手は全部で946なので、大阪で全体の8%、兵庫で6%を占めているという結果になります。

次に集中しているのはやはり東京と、神奈川・千葉・埼玉の近郊地域。全部合わせて177人(19%)を占めます。

その他では名古屋・博多・札幌の大都市を抱える愛知県・福岡県・北海道はやはり多いのが分かります。

プロ野球選手の少ない都道府県に目を移すと、山梨県の2人が最小
山梨県というのは高校野球でもとりわけ成績が悪いわけでもないのですが、意外な結果のように思えますね。

次いで鳥取県(3人)、山口県(4人)と中国地方の県が続きます。

海外に目を移すと、アメリカが一番多く37で全選手のうち4%、海外出身選手89人のうち42%を占めます。

次いでドミニカ共和国20人(全体の2%・22%)、キューバ11人(全体の1%・海外の12%)、台湾7人(全体の0.7%・海外の8%)。

オランダは野球の強豪ですが、リトアニアは野球界では聞きなれない意外な国名ですね。後ほど少し触れますが、2021年のNPBの新外国人には「リトアニア出身者初」のプロ野球選手がいます。

今シーズンはカナダ出身の選手がいない、というのもちょっと意外な結果ではないでしょうか。

【国内編】各都道府県の主要選手

国内各都道府県の主要選手を紹介。

出身地 人数 主要選手
北海道30伊藤 大海(日本ハム)
杉浦 稔大(日本ハム)
鍵谷 陽平(巨人)ほか
青森県7外崎 修汰(西武)
種市 篤暉(ロッテ)
木浪 聖也(阪神)ほか
岩手県8佐々木 朗希(ロッテ)
阿部 寿樹(中日)ほか
宮城県12岸 孝之(楽天)
梅津 晃大(中日)
馬場 皐輔(阪神)ほか
秋田県11石川 雅規(ヤクルト)
石山 泰稚(ヤクルト)
吉田 輝星(日本ハム)ほか
山形県12石垣 雅海(中日)
中野 拓夢(阪神)ほか
福島県5佐藤 都志也(ロッテ)
古長 拓(オリックス)ほか
茨城県19大山 悠輔(阪神)
會澤 翼(広島)
美馬 学(ロッテ)
高橋 優貴(巨人)ほか
栃木県11田嶋 大樹(オリックス)
今井 達也(西武)
入江 大生(横浜)ほか
群馬県16高橋 光成(西武)
安達 了一(オリックス)
斎藤 佑樹(日本ハム)
石井 将希(阪神)ほか
埼玉県28中村 晃(ソフトバンク)
上林 誠知(ソフトバンク)
五十幡 亮汰(日本ハム)ほか
千葉県50丸 佳浩(巨人)
涌井 秀章(楽天)
上沢 直之(日本ハム)
早川 隆久(楽天)
坂倉 将吾(広島)
唐川 侑己(ロッテ)
及川 雅貴(阪神)
秋広 優人(巨人)ほか
東京都48石川 柊太(ソフトバンク)
松坂 大輔(西武)
鳥谷 敬(ロッテ)
鈴木 誠也(広島)
山﨑 康晃(横浜)
菊池 涼介(広島)
杉谷 拳士(日本ハム)
オコエ 瑠偉(楽天)
清宮 幸太郎(日本ハム)ほか
神奈川県51菅野 智之(巨人)
青柳 晃洋(阪神)
松井 裕樹(楽天)
田中 正義(ソフトバンク)
渡部 健人(西武)ほか
新潟県11金子 弌大(日本ハム)
笠原 祥太郎(中日)
漆原 大晟(オリックス)ほか
富山県5石川 歩(ロッテ)
内山 壮真(ヤクルト)ほか
石川県15角中 勝也(ロッテ)
京田 陽太(中日)
岩下 大輝(ロッテ)
奥川 恭伸(ヤクルト)
山瀬 慎之助(巨人)ほか
福井県10吉田 正尚(オリックス)
栗原 陵矢(ソフトバンク)
中村 悠平(ヤクルト)
平沼 翔太(日本ハム)ほか
山梨県2奥山 皓太(阪神)
渡邊 佑樹(楽天)
長野県5牧 秀悟(横浜)
直江 大輔(巨人)ほか
岐阜県12嶋 基宏(ヤクルト)
髙橋 純平(ソフトバンク)
吉川 尚輝(巨人)
根尾 昂(中日)ほか
静岡県22髙橋 遥人(阪神)
岩崎 優(阪神)
紅林 弘太郎(オリックス)
森 敬斗(横浜)ほか
愛知県36千賀 滉大(ソフトバンク)
堂林 翔太(広島)
大島 洋平(中日)
福谷 浩司(中日)
石川 昂弥(中日)
高橋 宏斗(中日)
栗林 良吏(広島)ほか
三重県14西 勇輝(阪神)
伊藤 裕季也(横浜)
岡林 勇希(中日)ほか
滋賀県13松田 宣浩(ソフトバンク)
則本 昂大(楽天)
岩見 雅紀(楽天)
京山 将弥(横浜)
横川 凱(巨人)ほか
京都府20糸井 嘉男(阪神)
大野 雄大(中日)
平野 佳寿(オリックス)
炭谷 銀仁朗(巨人)
高橋 奎二(ヤクルト)ほか
大阪府76小林 誠司(巨人)
中村 剛也(西武)
浅村 栄斗(楽天)
藤浪 晋太郎(阪神)
森 友哉(西武)
藤原 恭大(ロッテ)
安田 尚憲(ロッテ)
井上 広大(阪神)
T-岡田(オリックス)ほか
兵庫県54田中 将大(楽天)
坂本 勇人(巨人)
山田 哲人(ヤクルト)
宮西 尚生(日本ハム)
近本 光司(阪神)
松本 航(西武)
中島 宏之(巨人)
小園 海斗(広島)
来田 涼斗(オリックス)ほか
奈良県12岡本 和真(巨人)
亀井 善行(巨人)
荻野 貴司(ロッテ)
黒川 史陽(楽天)ほか
和歌山県16西川 遥輝(日本ハム)
津森 宥紀(ソフトバンク)
小林 樹斗(広島)
林 晃汰(広島)ほか
鳥取県3九里 亜蓮(広島)
山本 大斗(ロッテ)ほか
島根県6和田 毅(ソフトバンク)
梶谷 隆幸(巨人)
糸原 健斗(阪神)ほか
岡山県17野村 祐輔(広島)
佐野 恵太(横浜)
山本 由伸(オリックス)
頓宮 裕真(オリックス)ほか
広島県25柳田 悠岐(ソフトバンク)
中田 翔(日本ハム)
大田 泰示(日本ハム)
田口 麗斗(ヤクルト)
山岡 泰輔(オリックス)
西 純矢(阪神)ほか
山口県4清水 優心(日本ハム)
平田 真吾(横浜)ほか
徳島県8森 唯斗(ソフトバンク)
河野 竜生(日本ハム)
増田 大輝(巨人)ほか
香川県5秋山 拓巳(阪神)
松永 昂大(ロッテ)ほか
愛媛県4熊代 聖人(西武)
安樂 智大(楽天)ほか
高知県5公文 克彦(日本ハム)
榮枝 裕貴(阪神)ほか
福岡県49梅野 隆太郎(阪神)
今永 昇太(横浜)
中島 卓也(日本ハム)
濱田 太貴(ヤクルト)
山下 舜平大(オリックス)ほか
佐賀県12長野 久義(広島)
宮﨑 敏郎(横浜)
濵口 遥大(横浜)ほか
長崎県8大瀬良 大地(広島)
今村 猛(広島)
江越 大賀(阪神)ほか
熊本県17村上 宗隆(ヤクルト)
岩貞 祐太(阪神)
アドゥワ 誠(広島)
伊勢 大夢(横浜)ほか
大分県16内川 聖一(ヤクルト)
森下 暢仁(広島)
今宮 健太
甲斐 拓也(ソフトバンク)
源田 壮亮(西武)
佐野 皓大(オリックス)
小幡 竜平(阪神)ほか
宮崎県9青木 宣親(ヤクルト)
柳 裕也(中日)
戸郷 翔征(巨人)
加治屋 蓮(阪神)
武田 翔太(ソフトバンク)ほか
鹿児島県13福留 孝介(中日)
二木 康太(ロッテ)
大和(横浜)
浜屋 将太(西武)ほか
沖縄県25東浜 巨(ソフトバンク)
山川 穂高(西武)
平良 海馬(西武)
大城 卓三(巨人)
リチャード(ソフトバンク)ほか

高校時代に甲子園に出場して活躍した選手は、「出身地=出身校の所在地」というイメージになりがちです。
全体的に見るとそのイメージ通り、「出身地=出身校の所在地」と一致している選手は多いです。一方で、全然野球留学をしていた、などの事情で、「出身地≠出身校の所在地」で異なるケースも見られます。

特に有名なケースで言うと、田中将大(楽天)・坂本勇人(巨人)は、少年時代に兵庫県の宝塚ボーイズでバッテリーを組んでいたことは今では良く知られる話です。

田中は北海道の駒大苫小牧高校、坂本は青森県の光星学院高校に各々進学し、ともに2006年の高校生ドラフト会議で1位指名を受け楽天、巨人に入団を果たしました。

このほか、山本由伸(オリックス)は出身の岡山県から宮崎県の都城高校に野球留学をし、2016年のドラフトで4位指名を受け入団。
2019年のドラフトで、岡山県の実家が隣同士の間柄である頓宮裕真が同じオリックスから指名を受け、2021年の開幕戦で幼馴染バッテリーを組みました。

このような野球留学は大阪や東京近辺の出身者が、郊外あるいは地方の野球人口の少ない高校に進学する、というケースが比較的多いわけです。

一方で、中にはその逆で郊外・地方から大阪・東京近辺の高校に進学するというケースも時にあります。主に中学時代に圧倒的な活躍をした、能力の飛び抜けた地方出身者が一流選手をスカウティングする名門強豪校に進学するようなケースです。

現役選手ですと福留孝介(中日)【鹿児島⇒大阪・PL学園】、根尾昂(中日)【岐阜⇒大阪桐蔭】などはまさにそのようなケースでね。

その他にもNPB所属ではありませんが、現在大リーグのタンパベイ・レイズ所属の筒香選手も和歌山県から横浜高校に進学しています。

【海外編】野村佑希はアメリカ出身、ネバラスカスはリトアニア初のプロ野球選手

次に日本国外の各国の主要選手を紹介。

出身国人数主要選手
アメリカ合衆国37アダム・ジョーンズ(オリックス)
ジョー・ガンケル(阪神)
メル・ロハス・ジュニア(阪神)
ジェリー・サンズ(阪神)
K.クロン(広島)ゼラス・ウィーラー(巨人)
E.テームズ(巨人)
保科 広一(巨人)
ケムナ 誠(広島)
野村 佑希(日本ハム)ほか
ドミニカ共和国20ラウル・アルカンタラ(阪神)
ジェフリー・マルテ(阪神)
ルビー・デラロサ(巨人)
アンヘル・サンチェス(巨人)
C.C.メルセデス(巨人)ほか
キューバ共和国11ジャリエル・ロドリゲス(中日)
ライデル・マルティネス(中日)
アリエル・マルティネス(中日)
ダヤン・ビシエド(中日)
リバン・モイネロ(ソフトバンク)
ジュリスベル・グラシアル(ソフトバンク)
アルフレド・デスパイネ(ソフトバンク)ほか
ベネズエラ6ロベルト・スアレス(阪神)
アルバード・スアレス(ヤクルト)
エドウィン・エスコバー(横浜)ほか
プエルトリコ2ネフタリ・ソト(横浜)
スティーブン・モヤ(オリックス)
ブラジル1ティアゴ・ビエイラ(巨人)
オランダキュラソー島1ウラディミール・バレンティン(ソフトバンク)
台湾7チェン・ウェイン(阪神)
陽 岱鋼(巨人)
王 柏融(日本ハム)ほか
タイ王国1佐野 泰雄(西武)
オランダ1バンデンハーク(ヤクルト)
リトアニア共和国1D.ネバラスカス(広島)
南アフリカ共和国1テイラー・スコット(広島)

外国籍の選手がほとんどではあるのですが、ところどころ日本人の野球選手の名前も見受けられます

一番有名な例はジェームスこと野村佑希(日本ハム)でしょうか。父親の仕事の都合で家族がアメリカにいた頃に出生したため、出身地がアメリカのミシガン州ということになっています。
ただし1歳半から日本に家族が戻って群馬県で育ったということで、育った環境は他の日本出身の選手とそれほど大きくは変わらないようには思われます。
こういった出生の背景もあり、2021年現在は日本とアメリカ双方の国籍を有しており、近い将来どちらか一つの国籍選択を迫られるということになっています。

他にもアメリカ出身の保科広一(巨人)、ケムナ誠(広島)、そしてタイ出身の佐野泰雄(西武)はそれぞれ父親あるいは母親の出身国で出生したというケースですね。
タイ出身の選手がいるというのは、今回の調査をしていて初めて気づきました。

なお2021年から加入したネバラスカス(広島)はリトアニア初のプロ野球選手ということで、今年NPBでどのようなプレーをするにしても「リトアニア出身者として初の」というのが付きまとうことになります。

まとめ:2021年NPB所属プロ野球選手の出身地について

以下が全体のまとめになります。

  • 大阪・兵庫の関西府県が出身者数ワンツー
  • そのほかも大都市を抱える都道府県はやはり出身者数が多い
  • 最小は山梨県・鳥取県・山口県
  • 国外からはアメリカ出身者が多い。野村佑希のような、アメリカ出身の日本人選手もいる。
  • ネバラスカスはリトアニア出身のプロ野球選手

次の記事では、今回の記事で取り上げた2021年の国内出身者数の傾向と、甲子園の勝利数・勝率・優勝回数のトレンドとで何らかの相関があるのか確認していきます。

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